NOFX
Liberal Animation
1983年ロサンゼルスにて結成。85年にMystic RecordsからデビューEP『NO F-X』を発表、その後いくつかのEPをリリースした後、Wassail Recordsが設立され、本作の制作が始まった。プロデューサはBrett Gurewitzが担当、まだEl Hefe加入前で、Dave Casillas (Rat Pack, Stalag 13に在籍) がギターを弾いている。Led Zeppelinの「Black Dog」をヒントに作られたオープニングトラック「Shut Up Already」で幕を開けると、ごちゃごちゃしたハードコアパンクをポップに繰り広げていく。Mikeは本作制作の為にSnotのメンバーLynn Straitからギターを借り、ほぼすべての楽曲を書いた (Mr.JonesはDaveが作曲)。91年にEpitaphからリイシュー。
Good Riddance
Peace in Our Time
9年振りのリリースとなった8枚目フルレングス。2007年の解散後は、各々新規バンドを結成、LukeとSeanはOutlie、ChunkはI Want Outで活動、RussはOnly Crimeやソロ活動を展開、またホッケーチームTri-City Americansのスカウトとしても活躍していた。本作はこれまでGood Riddanceを支えてきたBill StevensonとJason Livermoreをプロデューサーに迎え、制作された。アートディレクションはALLやTeenage Bottlerocketなどを手掛けてきたChris Sharyを起用。9年のブランクを感じさせない、『My Republic』の延長線上にある、ファストでアグレッシヴなメロディックパンクをプレイ。2015年にはFat Wrecked For 25yearsで再来日を果たした。
blink-182
NINE
3年振りのリリースとなった8枚目フルレングス。アルバムタイトルの『Nine』は、『Buddha』から数えて9枚目のアルバムである事、そして9という数字が持つ"万有の愛"という意味などが込められている。レコーディングは2018年の4月にスタート。前作から引き続きJohn Feldmannがプロデュースを務め、楽曲によってマスタリング/ミックスのエンジニアを変えている。「Heaven」や「 No Heart To Speak Of」ではTravisがピアノを担当するなどしており、クレジットを見ながら聴くと、ひとつひとつ楽曲へのこだわりを感じる事が出来る。また、メジャーデビュー前のblink-182を彷彿とさせるアグレッシヴなナンバー「Generational Divide」は1分未満の超高速チューンでアルバムにおいて良いアクセントになっている。非常に自由でユニークな楽曲が多く、聴きごたえはバッチリだ。
blink-182
California
5年振りのリリースとなった7枚目フルレングス。2015年にTomが脱退、Alkaline Trioなどで活躍したMatt Skibaがギタリストとして加入している。2016年1月からレコーディングを開始。プロデューサーにはGoldfingerのJohn Feldmannを起用、エンジニアはZakk CerviniとMatt Paulingが務め、マスタリングはTed Jensenが担当した。オープニングトラックの「Cynical」は、初期blink-182を彷彿とさせるファストな楽曲で、Mattのコーラスも上手くマッチしている。シングルカットされた「Bored to Death」や、バンドの新境地とも言えるバラードナンバー「California」などバラエティに富んだ内容になっている。Billboard Top 200で1位を記録、イギリス、チェコ、スコットランドを始めヨーロッパでも数々のチャートで1位を記録した。
blink-182
Neighborhoods
2005年2月に活動を休止。その年はベストアルバム『Greatest Hits』も発表した。TomはAngels&Airwavesを結成、MarkとTravisは+44としてblink-182の活動を続行したものの、2008年にTravisが飛行機事故に遭ってしまった。この事故をキッカケにMarkとTomはバンド再開を決意した。Travisが復帰後、2009年から制作をスタート。プロデューサーには Andrew VanMeterとChris Holmes、Jeff Newellを起用、前作に引き続きキーボーディストにRogerが参加、ミックスはTom Lord-AlgeとChrisが担当している。目の覚めるような光り輝くメロディが、シンプルなバンドアンサンブルの中に星のように散りばめられ、彼らにしか鳴らせないロックを繰り広げる。Billboard Top 200で2位を記録。誰もが復活に涙した1枚。
blink-182
blink-182
2年振りのリリースとなった5枚目フルレングス。本作までにTomはBox Car Racer、TravisはTransplantsなど別プロジェクトを立ち上げた。blink-182としての活動から距離を置いた後、2003年の1月に本作の制作をスタートさせた。プロデューサーにはJerry、ミックスはTom Lord-AlgeとAndy Wallaceが担当し、マスタリングはBrian Gardnerが施した。本作までにメンバー全員が父親となり、サイドプロジェクトの始動など、大きな変化を経て制作された本作は、オープニングトラックの「Feeling This」やなどセンチメンタルな雰囲気を持つ楽曲が目立つ。歌詞の世界観も底ぬけにポップだった初期の作品に比べると、やや影を落としたようなダークなものが多いのも特徴だ。Billboard Top 200で3位を記録、Green Dayに次ぐパンクロックスターとしての地位を確立した。
blink-182
Take Off Your Pants And Jacket
2000年にライブアルバム『The Mark, Tom, and Travis Show (The Enema Strikes Back!)』をリリース、本作は2年振りとなった4枚目フル。前作発表後もツアーに明け暮れ、メジャーでの成功を収めた。再びJerry Finnをプロデューサーに迎え、レコーデイングが行われた。エンジニアにはJoe McGrathら4名が参加し、マスタリングはTom Lord-Algeが担当した。蒼々としたスケールの大きなポップパンクサウンドは、クリアなサウンドプロダクションで伸びやかに整理され、手数の多いTravisのドラミングをアクセントとしながら軽快に展開されていく。ヒット曲「First Date」などが収録されており、バンド史上初めてBillboard Top 200で1位を記録。パンクの枠を超えて、ロックバンドとして広く世界に認知されたblink-182の代表作。
blink-182
Enema Of The State
2年振りのリリースとなった3枚目フルレングス。本作からドラマーにTravis Barkerが加入、多忙なツアー活動を終え、1998年10月からスタジオワークを開始した。本作ではBig Fish Studiosを含む6つのスタジオを使い、翌年3月まで制作活動に明け暮れた。プロデューサーにはJerry Finnを起用、エンジニアにはSean O'Dwyerら4名が参加し、マスタリングはBrian Gardnerが担当した。また、ゲストミュージシャンとしてBeckなどで知られるRoger Joseph Manning Jr.がキーボーディストとして参加し、新しいblink-182サウンドの創造に尽力した。これまでのファストで前のめりなサウンドと比べると、「What's My Age Again?」や「All The Small Things」などミッドテンポな楽曲も多く、ポップパンクバンドとしても広く認知された。
blink-182
Dude Ranch
2年振りのリリースとなったセカンドアルバム。前作『Cheshire Cat』は僅か1年で7万枚を売り上げた。バンドはMCA Records (現Universal Music Group)と契約を果たし、カリフォルニアのBig Fish StudiosにてプロデューサーにDrive Like Jehuなどで活躍したMark Trombinoを起用しレコーディングを行った。ミックスはDonnell Cameron、マスタリングはBrian Gardnerが担当。96年の12月から1ヶ月をかけて制作された本作は、やんちゃな雰囲気を持ちつつも、哀愁溢れるメロディがたっぷりと詰め込まれたエモーショナルな作品となっており、いわゆるEpitaph系と呼ばれるバンドは違った魅力でファンを魅了した。発売からおよそ2ヶ月で4万枚を売り上げ、後にシングルカットされた「Dammit」や「Josie」もヒットした。
blink-182
Cheshire Cat
1992年パウウェイにて結成。ギター/ボーカルTom DeLongeを中心にドラマーScott Raytor、ベーシストMark Hoppusの3ピース体制で活動をスタートさせた。93年に2本のデモテープを制作、94年に『Buddha』をMarkが働いていた音楽ショップのオーナーPatが運営するFilter Recordsからリリース。本作は『Buddha』収録曲を中心に、カリフォルニアのWestbeach RecordersにてTen Foot PoleのSteve Kravacをエンジニアに迎え録音、Doubletime Studiosにてミックスが施された。このスタジオは多くのEpitaph Recordsバンドが使用しており、バンドはかなり興奮しながら3日間をかけてレコーディングを行ったという。今でもblink-182を代表する楽曲が多く収録されており、初期の熱量を感じられる名作。