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ドロップアウトした若者たちの非常な青春を描いたパンク・ムービー最重要作『反逆のパンク・ロ ック』制作から39年を経て、最新のデジタル・ニューマスターで日本初のロードショー公開決定!

2022.07.15

 

ドロップアウトした若者たち の非常な青春を、『ザ・デクライン』(81)のペネロープ・スフィーリス監 督が映画史に焼き付けた、パンク・ムービー最重要作『反逆のパンク・ロ ック』が制作から 39 年を経て、最新のデジタル・ニューマスターで日本 初のロードショー公開が決定した。

家族ともうまくいかず、世の中のものすべてが無意味に思え家を出た街の孤児たちは、自身のことを T.R.(The Rejected=拒否された脱落者)と 呼び、毎夜さらなる仲間を求めて集い、パンク・ロックに酔いしれる日々 を過ごす。そんななか、T.R.たちを嫌悪し街からの排除を求める住民たち との対立は次第に激化、T.R.たちは追い詰められていく。激しいパンク・ ロックとともに、自らのアイデンティティを模索する T.R.たちは、そのやり場のない怒りをついに爆発させるのだった・・・。

 

社会に馴染めない路上生活を送るパンクスたちの儚い日常。パンク・ドキュメンタリー映画の最高峰といわれ る『ザ・デクライン』(’81)、興行収入1億ドル突破の『ウェインズ・ワールド』(’92)の監督ペネロープ・スフィ ーリスが B 級映画の帝王ロジャー・コーマンのもとで撮り上げた長編劇映画デビュー作。俳優ではなく多くの本 物のパンクスたちをキャストに起用、主演女優のジェニファー・クレイはパブリック・イメージ・リミテッドの ライヴに並んでいるところを監督が発見、出演となった。

 

赤字を絶対に出さないことを信条に動くコーマンに、 <10 分に一度はセックスシーンか暴力シーンを入れろ>と指示されたスフィーリス監督は、当初の作品の骨格 を破綻させない程度に指示通りの作品に仕上げた。また、本物のパンクスたちという無名のキャスト起用に反対 するコーマンに対し、「あなたの大ヒット作『ワイルド・エンジェル』(66)でも本物のヘルズ・エンジェルスを出 演させて成功した」と反論、コーマンを納得させた。

 

ジェニファー・クレイの他の出演作はなく、キャリアや消息も不明。現レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーは LA のパンク・ロックバンド FEAR のリー・ヴィングの家にたむろしていたところを監督に発見され本作で映画デビュー、「Mike B. the Flea」の名でクレジットされている。フリーいわく「『反逆のパンク・ロック』は世界的にパンク映画のバイブルとなっている」という。本 編では T.S.O.L.、ヴァンダルズ、DI などの US ハードコア猛者たちのライヴが盛り込まれ、US ハードコア周辺 がいかに危険で暴力的な空気に満ち溢れていたかなど当時の空気に触れられる貴重な映画となった。

 

日本では未公開、DVD発売やテレビ放送で終わっていたが、制作から 39 年を経て、最新のデジタル・ニューマスターで初公開となる。本作はスフィーリス監督のデビュー作『ザ・デクライン』の劇映画版的な側面を持つが、その後の 98 年、スフィーリス監督はドキュメンタリーである『ザ・デクラインIII』で本作以上の状況となった本物のパンクスたちの 非情な現実を映し出すこととなる。

 

今回解禁された日本オリジナルキービジュアルは本国版をベースに、T.R(. The Rejected=拒否された脱落者) たちをメインに据えたパンク感を押し出した殺伐としたデザインとなっている。

 

『反逆のパンク・ロック』は 7 月 15 日(金)より新宿シネマカリテ”で開催される「カリテ・ファンタスティッ ク!シネマ・コレクション®2022」 (「カリコレ®2022」)にて 7 月 23 日(土)に特別上映されたのち、8 月 26 日 (金)より新宿シネマカリテにて公開。9月 16 日(金)よりシネ・リーブル梅田、9 月 23 日(金)よりアップリンク 京都にて、以降全国順次公開となる。

 

『反逆のパンク・ロック』
[1983 年シカゴ国際映画祭・最優秀長編デビュー作賞受賞]
(1983 年|アメリカ|96 分|G|日本劇場未公開|原題:1SUBURBIA 2REBEL STREETS 3THE WILD SIDE)
© 1983 SUBURBIA PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED. 監督・脚本:ペネロープ・スフィーリス
製作:ロジャー・コーマン
音楽:アレックス・ギブソン
撮影:ティム・サーステッド
編集:ロス・アルバート、マイケル・オレクシンスキー
ライヴ映像:T.S.O.L..、ヴァンダルズ、DI 出演:クリス・ペダーソン、ジェニファー・クレイ、ビル・コイン、フリー、アンドリュー・ピース キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給

 

新宿シネマカリテにて 8 月 26 日(金)より公開 シネ・リーブル梅田 9月 16 日(金)、アップリンク京都 9 月 23 日(金)より公開 以降全国順次公開

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