2021.04.20
4月の中頃から5月にかけて、スカパンクやアイリッシュパンク系アーティストの注目のアルバムが続々とリリースされる。各週にバランス良く発売日が設定されているのも、スカパンク/アイリッシュパンクを盛り上げようという作戦なのだろうか。リスナーも一緒になって、盛り上がっていきましょう! 2021年もスカパンク/アイリッシュパンクシーンは熱い。
Joystick – I Can’t Take it Anymore
4月16日発売 – Bad Time Records / Stomp Records
Information : https://www.facebook.com/JoystickSka/
アメリカはルイジアナ州ニューオリンズを拠点に活動するスカパンクバンド、Joystick。アップテンポなビートに食らいつくワイルドなホーン・セクション、ラウドなギターサウンドが高調子なボーカルと火花を散らすように疾走。Young PunchやPIKE’S PEAKが好きなら気に入るはず。
Dropkick Murphys – Turn Up That Dial
4月30日発売 – Born & Bred Records
Information : https://www.facebook.com/DropkickMurphys
マサチューセッツ州ボストンのアイリッシュ・パンクレジェンド、Dropkick Murphysの通算10作目となるニューアルバム『Turn Up That Dial』が、自主レーベルBorn & Bred Recordsからまもなくリリースとなる。前作『11 Short Stories Of Pain and Glory』はUS Billboard Chart 200で8位を記録するなど人気は衰えることを知らない。もちろんの事ながらドイツやスイス、オーストリアのチャートでもTOP10入りを果たしている。リリースに向けて先行シングル/ミュージックビデオが公開されているので、そちらを観ながらアルバムに備えましょう。なお、日本盤にはボーナストラックが収録されるそう。
The Mighty Mighty BosstoneS – When God Was Great
5月7日発売 – Hellcat Records
Information : https://www.facebook.com/themightymightybosstones
Dropkick Murphysと同じくマサチューセッツ州ボストンで1983年から活動を続けるスカバンド、The Mighty Mighty BosstoneSの通算11作目となるアルバム『When God Was Great』がHellcat Recordsから5月頭にリリースされる。まるで映画のサウンドトラックのようにムーディなスカナンバー「The Final Parade」や「I Don’t Believe Anything」、「THE KILLING OF GEORGIE (PART III)」が先行公開されているので、今からチェックしておきましょう。
Voodoo Glow Skulls – Livin’ the Apocalypse
5月14日発売 – Dr. Strange Records / Go Loco Records
Information : https://www.facebook.com/voodoo.glow.skulls/
1988年にカリフォルニア州リバーサイドで結成されたスカパンクバンド、Voodoo Glow Skullsの9年振りとなる通算11枚目のアルバムがDr.Strange Records / Go Loco Recordsからリリースになる。彼らといえばEpitaph Recordsのバンドというイメージが強いが、アルバムアートワークのクリリンと”大災難”という文字が印象的なデビューアルバムはDr.Strange Recordsからリリースされていて、94年以来にオリジナルレーベルへの復帰となる。アルバムタイトルトラック「Livin’ the Apocalypse」のミュージックビデオも公開されているので、リリースまでにまた新曲が公開されるかもしれません。
The Bruce Lee Band – Division In The Heartland
5月28日 – Asian Man Records
Information : https://www.facebook.com/thebruceleeband/
Asian Man RecordsのオーナーMike Parkと、近年ソロ・ミュージシャンとして人気沸騰中のJeff Rosenstockを中心としたスカパンク・コレクティヴThe Bruce Lee Bandが、2年振りとなる新作『Division In The Heartland』をAsian Man Recordsからリリースする。このアルバムのタイトルトラックは、3月下旬に「Stop AAPI Hate (アジア系アメリカ人やアジア・太平洋諸島系アメリカ人へのヘイトに反対するアメリカ合衆国の非営利団体)」への寄付を呼びかける為にbandcampで公開され、3日で約18万円を集めた。Mike Park自身も韓国系アメリカ人としてAsian Man Recordsの活動を通じ、反戦や反差別を長年訴えてきた人物で、こうしたアティトゥートをスカパンクシーンに根付かせた張本人。彼が現代に何を歌い、何をするか、その動向はチェックしておくべきだろう。
まだ先になるが、日本のFREE KICKも自主レーベルWAX INDUSTRYを立ち上げ、7月に12 inchシングル『SNOW BEACH』をリリースすることを発表しており、国内スカパンクシーンも夏に向けて大変な状況ではあるがライブ活動が再開している。POTSHOTやGELUGUGUが配信ツールを使い、ファンとの交流を積極的に行っているのも印象的だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ライブシーンが窮地に立たされている今、PMAをアティトゥートにクリエイティヴなアイデアで困難を乗り越えたい。スカパンクにはそのエネルギーがある。
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