2022.01.17
2022年も1月の第1週を過ぎた頃から世界中から新しい楽曲がリリースされました。パンクシーンだけでもかなりの数だったのですが、特にアクティヴな印象を受けたのがテクニカルでプログレッシヴなスタイルを持つメロディック・ハードコアシーン。A Wilhelm Screamが9年振りのアルバム発売をアナウンスしたことが最も大きな出来事だったと言えるが、しっかりとローカルも盛り上がっている。新年も半月が経過。これまでリリースされたニューシングル/EPの中からチェックしておきたいものをピックアップしてみよう。
LASTEND – A Pack of Lies
京都府福知山を拠点に活動するメロディック・ハードコア・トリオ、LASTENDが久々のニューシングル「A Pack of Lies」のミュージックビデオを公開しました。TASTY RECORDSからリリースされているコンピレーション・アルバム『UNKOWN PLATES 4』に収録されているこの楽曲は、感傷的なメロディをテクニカルに疾走させたこれまでのLASTENDに比べるとややビターな香りが漂う。これほど雪が降りしきる中で撮影されているミュージックビデオは今までに見たことがないが、彼らの持つ楽曲の独特な雰囲気とうまくマッチしているように感じる。
🔥🔥New MV drop!!🔥🔥
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LASTEND – 『a pack of lies』https://t.co/6phD6VKert
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Direct&shot @gyorainuts
☃️白銀の世界とLASTENDを楽しめ☃️#lastend pic.twitter.com/BdH5UscbAI
— LASTEND (@LASTEND_japan) January 16, 2022
A Wilhelm Scream – Be One To No One
9年振りの新曲としてリリースされたメロディック・ハードコア伝説A Wilhelm Screamの「Be One To No One」は、年明けからメロディック・リスナーを大興奮させました。前作『Partycrasher』から長いブランクはあるものの、その間ライブ活動は変わらず勢力的に行っており、テクニカル系メロディック・ハードコア/パンクシーンを牽引。2022年4月14日にはニューアルバム『Lose Your Delusion』のリリースも決定しており、ますます盛り上がりをみせていくことは間違いないだろう。
Thank you all so much for checking out our new single last week! We’re excited to announce that “Be One To No One” is just one of 11 bangers off our upcoming album “Lose Your Delusion”, out April 14th on @CD_Records – Artwork by the amazing @KmanWorldwide. More news soon… pic.twitter.com/QvdwWV7uYs
— A Wilhelm Scream (@AWILHELMSCREAM) January 10, 2022
Chiliocosm – Diamond Cutter
メロディックパンクの聖地、カナダ/アルバータ州カルガリーを拠点に活動するユニット、Chiliocosmのニューシングルはメタリックなシュレッダー・リフを激情パンク・サウンドに組み込み「これぞカナダのテック・パンク」と言わんばかりのアヴァンギャルドな展開美を見せつけてくれます。メロディックパンク・シーンにおける存在感はそこまで強くないものの、ウォッチしておきたい存在だ。
💎DIAMOND CUTTER IS OUT NOW ⚔️
Very stoked to kick off 2022 with this buzzsaw of a track 🤘🏽#punk #punkrock #punkadelic #newmusic #2022 #Calgary #newpunk pic.twitter.com/jKH24AWn3y
— CHILIØ (@CHILIOband) January 7, 2022
Side Out – To Awake And Avenge The Dead
フロリダ州オーランドを拠点に活動するSide Outは1月14日に新作EP『Change Of Turn』をPeople of Punk Rock Recordsからリリースしました。この作品に収録されているThriceのカバーがかなり秀逸。2002年にリリースされたアルバム『The Illusion of Safety』収録のこの楽曲は、現在エモ/ポストハードコアを代表するバンドへと成長したThriceがメロディックパンク時代に残した名曲。かなり原曲に忠実なのが渋いです。
One Hidden Frame – You Are Free To Go
フィンランドを拠点に活動するメロディック・ハードコアバンドOne Hidden Frameが、今年Lockjaw Records/Thousand Islands Recordsからリリースするニューアルバム『I Am Not Here』からの先行シングル「You Are Free To Go」をリリースしました。Propagandhiの幻影を感じさせながら、現行ヨーロッパのメロディック・シーンの潮流をしっかりと抑えた仕上がりになっていて、Thousand OaksやPMXといったテクニカル/プログレッシヴ・スタイルのメロディック・リスナーにはたまらない楽曲に仕上がっている。
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