2026.08.18

Blink-182のドラマー Travis Barkerが、Apple Musicの「The Zane Lowe Show」に出演し、新ドキュメンタリー『Travis Barker: Louder Than Fear』を制作した理由について語った。同作は約10年にわたって制作が進められ、現在Huluで配信されている。
Barkerによると、ドキュメンタリーの構想が生まれたのは、2015年に自身の回想録『Can I Say: Living Large, Cheating Death, and Drums, Drums, Drums』を発表した直後だった。当時、2008年の飛行機事故から生還した経験を経て、自分の人生を本よりもさらに深く掘り下げた形で残したいと考えたという。
Barkerは、「本を完成させた直後か、本が発売された頃に始まりました。自分がここにいられなくなるところまで本当に近づいたからこそ、自分の物語を共有するのは意味があると思ったんです。本よりもさらに深く自分の人生を伝えられるものとして、ドキュメンタリーを作りたいと考えました」と制作の始まりを振り返っている。
当時は、飛行機事故を生き延びた一方で、多くの身近な人を失った経験も重なっていた。「自分だけが残っているという感覚があって、いつ自分の人生が終わってもおかしくないと思っていました」とBarkerは明かした。
『Travis Barker: Louder Than Fear』では、Barkerの幼少期から音楽活動、Blink-182での成功に加え、2008年にサウスカロライナ州で発生した飛行機事故と、その後の身体的・精神的な回復を大きな軸としている。事故では搭乗していた6人のうちBarkerとAdam “DJ AM” Goldsteinのみが生存し、Barkerは重度の火傷を負った。
事故後は長期間にわたって飛行機に乗れない状態が続き、PTSDやサバイバーズ・ギルトとも向き合ってきた。ドキュメンタリーでは、トラウマ治療を受けながら飛行への恐怖と向き合い、2021年に約13年ぶりに飛行機へ乗るまでの過程も描かれている。
Zane Loweとのインタビューでは、このほか父親になることの意味、良い父親でありたいという思い、ドラムとの関係についても言及。Barkerにとって演奏は単なる仕事ではなく、感情を処理し、自身を保つためのセラピーのような役割を担ってきたという。また、過去の薬物使用をやめた経験や、Blink-182のメンバーとの関係についても取り上げられている。約10年という制作期間の間にBarker自身の人生も大きく変化したため、当初想定していた作品から内容が発展し、現在の家族や再び飛行機に乗れるようになった姿までが記録された。
ドキュメンタリーはJustin KrookとMichael Dwyerが監督を担当。Blink-182のメンバーや家族、Barkerと関わってきたミュージシャンらも登場し、ドラマーとしてのキャリアだけでなく、事故、依存、回復、家族との生活を含めた人生全体を振り返る作品となっている。
『Travis Barker: Louder Than Fear』
Hulu
https://www.hulu.com/movie/travis-barker-louder-than-fear-fd373a84-b79f-4dc3-93e3
Official Website
https://www.travisbarker.com/