2021.10.12
その昔、「黒人天才」というラッパーがいたのを覚えているだろうか。アメリカ在住の黒人が日本語でラップし、mySpaceを中心に盛り上がり、来日まで果たした。いっときのネタだったといえばネタであるが、彼を思い出すとその当時のインターネット感が懐かしく脳裏に思い浮かぶ。きっとこの感覚は10年後も同じだろう。
そんな「黒人天才」の現代版ともいうべきクラウド・ラッパーが人知れず登場し、インターネットの海を漂っていたのを発見。藻屑となってしまわないよう、パンク・ロックのウェブマガジンであるPUNKLOIDであるが紹介したいと思う。その名も「Tonikaku Jay (とにかくジェイ)」。
クラウド・ラッパーぽいオタク感はもちろんだが、妙に据わった目の奥に底知れぬヤバさを感じてしまう。若干だが顔がJuice WRLDに似てるのがエモすぎます。知っている日本語を全て使用した彼の代表曲「すみません」は恋のラップで、手作りMVにもなっている。
Tonikaku Jay最大のキラーチューン「お好み焼き」は公開から1ヶ月で150回再生。だけど俺は見つけたよTonikaku Jay。あんたはダイヤの原石だ。クネクネダンス、暗すぎる夜の公園というロケーション、やばすぎるリリック、Tonikaku Jayが日本で人気が出る気しかしない。Spotifyにはもっとたくさんの楽曲が無造作に公開されているのでぜひチェックして欲しい。2021年最大の衝撃、いや笑撃。Tonikaku Check。
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