2021.06.28
メロディックパンクシーンのドラマーと言えば、blink-182のTravis BarkerやGreen DayのTré Coolなんかがパッと思い浮かぶだろう。彼らのカリスマ性と抜群のテクニックは、多くのドラマーに影響を与えてきたが、本人達もびっくりしてしまうようなアレンジを加え、話題となっているパンクドラマー達がいる。今回は世界中を見渡し、印象的なパンクのドラムカバーをピックアップしてみた。
まず紹介したのは、オーストラリア在住のミュージシャンKye Smithだ。彼は地元でLocal Resident Failureというバンドに所属しており (現在は脱退)、来日ツアーも果たしている。また、その腕前が認められ、オーストラリアが誇るメロディックパンク・レジェンド、Frenzal Rhombでサポートを務めている。そんな彼を一躍有名にしたのが、自身のYouTubeチャンネルにアップしたいくつもカバー動画だ。NOFXの「Linoleum」のBPMを極端に上げパンクのスピードの限界に挑戦している。
他にも様々なテーマに沿っていくつものカバー動画を公開している。中でも人気なのが、The Offspringの名曲「The Kids Ain’t All Right」のドラムパートをエクストリームにアレンジした”Overplayed Drum Cover“シリーズ。
“Overplayed Drum Cover”シリーズの中でも特に反響が大きかったのが、blink-182の「The Rock Show」だ。Travis Barkerのプレイスタイルを通過しながらも、それをさらに細かくアレンジした完璧なカバーに対し、「Travisには叩けないだろう」、「原曲を超えてしまっている」などと絶賛のコメントが相次いている。Kye Smithはこの他にも「Nirvanaの名曲全部を5分に詰め込んで叩いてみた」や「The Beatlesの名曲全部を5分に詰め込んで叩いてみた」などのシリーズでバズを連発。
もう一人紹介したのが、ドラム講師として知られるEl Estepario Siberianoだ。彼は最小限のセットからタイトなドラミングをみせ、My Chemical Romanceの「Welcome To The Black Parade」では、原曲のマーチングパートを過剰にアレンジし話題となった。
同じく彼の人気ビデオでもあるblink-182の「Always」のカバー動画では、強烈なシンバルワークが光るプレイで高評価を得た。彼は自身のYouTubeチャンネルでドラムのテクニックを紹介したり、泥酔してどこまでドラムが叩けるかに挑戦したり、なかなか面白い事をしているのでぜひフォローしておいてほしい。
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