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2024年にリリース20周年を迎えるパンクロック・アルバム

2024.01.08


 
2024年1月8日 (月曜日) は成人の日。今年、”ハタチ”を迎えるパンクロック・アルバムはどんな作品があるでしょうか?2004年にリリースされたパンクロック・アルバムをピックアップしてみましょう。あんなアルバムやこんなアルバムが「もう20年も経ったのか」と驚くほど、現在も新鮮な刺激をリスナーに与えてくれています。
 

 
▶︎Green Day 『American Idiot』
 
『American Idiot (アメリカン・イディオット)』は、パンクロック/メロディックパンク・バンド、Green Day (グリーン・デイ) の通算7作目のスタジオ・アルバムである。2006年にはアルバムの収録曲「Boulevard of Broken Dreams (ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス)」がパンク史上初のグラミー賞の最高賞「最優秀レコード賞」となっている。アルバムのテーマは”反戦”であり、アルバム製作中に起こったイラク戦争に対するメンバーの怒りが「American Idiot」という強烈なタイトル曲を筆頭に表現されている。
 

 

 
▶︎Bad Religion 『The Empire Strikes First』
 
Green Dayの『American Idiot』がなければ、このアルバムは当時のアメリカを最も象徴するパンクロック・アルバムとなっていたに違いない。通算13枚目となる本作は、イラク戦争にインスパイアされた攻撃的なメッセージを持っているが、Bad Religionの知的な歌詞世界によって高い芸術性を誇っている。「Atheist Peace」や「Let Them Eat War」はそのまま反戦歌として、パンクシーンのアンセムとして根付いている。イギリスの作家ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説『一九八四年』を思わせるフレーズも。文学好きにも今一度、現在の世界情勢を踏まえて聴きなおしたい作品。
 

 

 
▶︎Rise Against 『Siren Song of the Counter Culture』
 
ポリティカルなメッセージを発信し続けてきたRise Againstも2004年にアルバムをリリースしている。このアルバムは彼らのキャリアの中でも3枚目という、ある程度Rise Againstらしさを確立した上で発表されたものであったが、メジャーへ移籍したこと、メンバーの変更などから作品が発表された当初は賛否両論を巻き起こした。結果的にこの作品はバンドにとって初めてBillboard 200にランクインしたアルバムとなり、バンドを代表する楽曲「Paper Wings」、「Give It All」、「Swing Life Away」などが収録されている。
 

 

 
▶︎Sum 41 『Chuck』
 
残念ながら2024年に活動を終えることを発表しているSum 41にとって大きなターニング・ポイントとなったアルバム『Chuck』は、2004年の10月にリリースされた。Sum 41にとって3枚目となるスタジオ・アルバムで、今までのアルバムと違い、メタル成分を取り込んだ革新的な作品であったものの、一部のファンからは新たな方向性を疑問視する声も上がった。賛否両論ありながらも全米Billboard Top200 で最高10位を記録した大ヒット・アルバム。ちなみに「Chuck」というアルバム・タイトルの由来は、アフリカ・コンゴでの公演の際、バンドが突然の内戦に巻き込まれた時にバンドを救出してくれた国連職員の名前と言われている。
 

 

 
▶︎Descendents 『Cool to Be You』
 
Epitaph Recordsからリリースされた名作『Everything Sucks』以来、初となる通算6枚目のスタジオ・アルバムは、Fat Wreck Chordsへ移籍してリリースされている。バンドのフロントマンであり、シーンのアイコンMilo Aukermanが本業へ戻るためにバンドを抜けたものの、本作で復帰。Descendents休止中に他のメンバーで動いていたALLはChadをボーカリストに据え、別軸で活動を続けるというプログレッシヴな変遷があったものの、このアルバムは非常に高く評価され、Billboard Top 200にもランクイン。変わらぬ魅力でポップパンクの元祖としての存在感を誇示した。
 

 

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