2021.07.19
27年前の今日、1994年7月19日に、NOFXが通算5枚目となるフルアルバム『Punk in Drublic』をEpitaph Recordsからリリースしました。リリース記念日ということで、NOFXの代表的なこの作品が、改めてどんな作品なのかを振り返ってみたいと思います。
アルバムタイトル『Punk in Drublic』は、たびたびNOFXが使用するスプーナー誤法 (=語音転換)で、「Drunk in Public」が元になっている。この作品は、NOFXのアルバムの中で最もセールスを記録したものとして知られ、ビルボードの新人チャートHeatseekersで12位にランクイン。アメリカ国内では発売から6年で50万枚を販売し、ゴールドレコードとなった。これはラジオのAirPlayやミュージックビデオによるプロモーションなしに達成され、ワールドワイドのセールスでは、100万枚を超えている。
アルバムのプロデューサーにはRyan Greeneを迎え、ハリウッドにある Westbeach Recordersにて1993年から1994年初頭にかけてレコーディングが行われている。アルバムのオープニングトラックである「Linoleum」は、多くのメロディックパンクバンド、メタルバンドによってカバーされ、2021年にはAvenged Sevenfoldをフィーチャリング・ゲストに迎え、「Linoleum」の再構築版「Linewleum」を発表。自分たちが想像している以上に多くのバンドにこの楽曲がカバーされていることに、NOFXからの感謝のプレゼントといった楽曲で、多くの好反応をもたらした。
「Leave It Alone」や「Don’t Call Me White」、「The Brews」、「Punk Guy」などなど名曲が収録されているこの作品と同じタイトルで、NOFXが主催するイベント「Punk in Drublic」も定期的に開催されており、今ではパンクの定番フェスへと成長。同世代のバンドからFat Wreck Chordsの若手バンドらが出演し、古き良きパンクロックしょうも趣を次世代へと継承している。
1994年といえば、Green Dayの『Dookie』やThe Offspringの『Smash』など、メインストリームでメロディックパンクが成功を収めた作品がいくつもリリースされた伝説の年であり、NOFXの『Punk in Drublic』もメロディックパンクの歴史を考える上で欠かせない作品であることは間違いない。この特別な日にアルバムを久しぶりに聴いてみるのもいいのではないだろうか。
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