2025.04.12
Epitaph Recordsに所属するジャンル・ベンディング・ロック・バンド、Magnolia Parkが、ニューアルバム『VAMP』をリリースしました。この発表に併せて、「SHADOW TALK」のミュージックビデオが公開された。バンドは4月16日からヘッドラインツアーがスタートする。
配信URL : https://magnoliapark.ffm.to/vamp
バンドはこの楽曲について「復讐と世界への怒りを描いたディストピア・アンセム」と語る。本作は、アルバムのストーリーに登場する、権力に飢えた狡猾な悪役“Obsidian”の視点で書かれており、インダストリアルなサウンド、狂気じみた囁き、そして骨を砕くようなブレイクダウンを通じて、世界が焼き尽くされる混沌と歪んだ快楽を描いている。
『VAMP』に収録された全11曲は、バンド内のプロデューサー陣に加え、Andrew Wade(A Day To Remember、Wage War)、Hiram Hernandez(blessthefall、Real Friends)、Andy Karpovck(408、Taylor Acorn)と共に制作され、Zakk Cervini(Bad Omens、Bring Me The Horizon)がミキシングを担当。人間と機械の融合を思わせる音像で、鮮血とクロームの勇気に満ちたドラマティックな物語を音で表現している。うねるようなエレクトロニクスとインダストリアルな下地、強烈なブレイクダウン、デチューンされたギターの壁、そして張り裂けるようなボーカルで、これまでのポップパンクに代わる、より重厚かつ複雑なサウンドへと進化を遂げている。
ヴォーカルのジョシュア・ロバーツ、ギターのトリスタン・トーレスとフレディ・クリアレス、ドラムのジョー・ホーシャム、ベースのヴィンセント・アーンストから成るマグノリア・パークは、ポップ、パンク、ニューメタル、ヒップホップ、メタルコアを融合させたエネルギッシュなサウンドで、多感覚的な体験を生み出してきた。アニメやホラー、ファンタジーへの愛からインスパイアされた『VAMP』のストーリーは、『ヴァンパイアハンターD』や『スター・ウォーズ』、『ドラキュラ』、ジョーゼフ・キャンベルのモノミス(英雄の旅)といった作品に影響を受けている。物語の舞台は、支配者と反乱者が未来を懸けて戦う架空の世界「ノクターン・ネクサス」。本作に登場するキャラクターやビジュアルを体感できるインタラクティブなウェブサイトも公開中。
ハイテンションなリード・シングル「CULT」で、主人公“オーロラX1”が不気味な敵に立ち向かう戦いへの序章が幕を開ける。続く「WORSHIP」は、敵役“Obsidian”の音的な化身であり、洗脳的な手法で信奉者たちをオーロラの軍勢と戦わせるよう仕向ける。このプロジェクトの原点はオーストラリア。2023年に「Good Things Festival」で数千人の観客を熱狂させた彼らは、より大胆で新たな音楽的方向性を追求する決意を固めた。『Halloween Mixtape II』(2023年)で見せ始めたヘヴィな要素をさらに押し進め、自らのスタイルに鋭さを加えていった。
その方向性の最初の成果が、2024年8月にリリースされた「SHALLOW」だ。idobiから「雷鳴のようなインストゥルメンテーション」と評された同曲が、次なる作品群のスケール感を押し広げる契機となった。彼らはやがて、物語・キャラクター・世界観の構築に没頭し、楽曲の魅力にさらなる深みと創造性を加えていった。
世界中で“必見のライブアクト”と称されるマグノリア・パークは、Simple Plan、Sum 41、A Day To Rememberといったアーティストとツアーを共にし、2024年には初の「Summer School Tour」をヘッドラインで完走。Reading and Leeds、When We Were Young、Sonic Temple、Welcome To Rockvilleといった大型フェスにも出演してきた。4月16日からは北米ヘッドライン・ツアーを開始し、アトランタ、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、トロントなどを巡った後、5月20日のダラス公演で締めくくる。Warped Tour 2025(ロングビーチ/D.C.)および、今年のLouder Than Lifeフェスへの出演も決定。
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