ポストパンクの重鎮 “Killing Joke”、未発表デモ集『Extremities!』リリース
2026.03.04

Photo courtesy of Invisible Records
イギリスのポストパンク・バンド “Killing Joke” が、レア音源を収録したコンピレーション作品『Extremities!』をリリースした。本作は1988年に録音された Steve Albini によるデモ・セッションと、同年のライブ音源をまとめたアーカイブ作品で、2026年2月27日に Invisible Records から発売されている。
作品の中心となるのは、いわゆる“Black Cassette”と呼ばれる1988年のデモ・セッションで、ギタリスト Kevin “Geordie” Walker とドラマー Martin Atkins がシカゴで録音した音源だ。これらのセッションは、後に発表されるアルバム『Extremities, Dirt and Various Repressed Emotions』(1990年)へとつながるアイデアの初期形を記録したものとなっている。
このデモは Steve Albini の自宅で録音され、地下室でドラムを録音し、キッチンのパントリーをコントロールルームとして使用するなど独特の環境で制作された。録音ではベースの過度な歪みやオシレーター操作、Yamaha製ドラムマシンの導入など、当時のバンドの実験的な制作過程が反映されている。
コンピレーションの後半には、1988年12月20日にイギリス・バーミンガムのクラブ Burberries で行われたライブ音源も収録されている。この公演は Martin Atkins がドラマーとして参加した初のステージであり、「Extremities」「The Fanatic」「Intravenous」「The Beautiful Dead」などの楽曲が初めてライブで演奏された記録として知られる。
“Killing Joke” は1978年にロンドンで結成されたバンドで、Jaz Coleman(ボーカル/キーボード)、Kevin “Geordie” Walker(ギター)、Youth(ベース)、Paul Ferguson(ドラム)らによって活動を開始した。ポストパンクを基盤にインダストリアルやゴシック・ロックなどの要素を融合したサウンドで知られ、1980年代以降のオルタナティブ・ロックやメタルにも大きな影響を与えてきたグループである。
今回の『Extremities!』は、1980年代後期におけるバンドの転換期を記録した音源をまとめたアーカイブ作品となっており、1990年作『Extremities, Dirt and Various Repressed Emotions』へ至る過程を示す資料的リリースとして公開されている。
Official Website
https://www.killingjoke.co.uk
Instagram
https://www.instagram.com/killingjokeband
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