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2025年ブレイク候補! 女性ボーカル・ポップパンクの注目アーティスト9選 +α

2024.12.23


 
現代ポップパンクの男女比率は、依然男性比率の方が高いが、近年女性ボーカルをフロントマンとするバンドや、女性のみで構成されるポップパンク・バンドも続々と登場してきている。中でもMeet Me @ The Altarはメンバー全員が女性で、ポップパンクが白人男性の恋煩いの歌詞ばかりではないとコメントし支持を集めた。女性の日常的な心情、社会的な立場から感じられる葛藤や怒りというのは、ほとんどメインストリームの一部の女性シンガーソングライターによって発せられてきたが、今ではローカル・シーンにおいてもそうしたメッセージを持つバンドが当たり前に存在し、ライブの最前列が女性たちによって埋め尽くされ、熱気を帯びている映像を目撃することも珍しくない。男女比率を均等にするために彼女たちがアーティストとしてステージに立っているわけではないことは分かりきったことであるが、様々な立場のフロントマンを擁するバンドが、様々なメッセージを発言することが珍しいことではなく、平等にシーンに受け入れられるような土壌が築かれていけば、素晴らしいことである。ここでは、ポップパンク全体の中から女性フロントマンを擁するポップパンク・バンドの楽曲の中から優れた楽曲/作品をピックアップしてみたいと思う。
 

 

▶︎Honey Revenge 「Medicine」
2023年にデビュー・アルバム『Retrovision』をThriller Recordsからリリースしたカリフォルニア・ロサンゼルスのポップロック・デュオ、Honey Revenge。2024年にはアルバムの好評を受け、デラックス・エディションを発表し、その中に未発表だった「Medicine」が収録された。伝統的なエモロック/ポップのメロディとR&Bのテイストも内包されるこの楽曲は、ボーカリストDevin Papadolが大切にしている曲の一つとコメントしており、「もし本当に良い日に感じたことを瓶に詰めて、感情的に辛い時のために取っておけたら…」というコンセプトのもと制作されたという。リスナーの生活の中に飛び込み、辛い感情を癒すいくつものフレーズ、そしてメロディが、聴くものを柔らく抱擁する。バンド形式やポップロック/パンクの伝統の枠組みにとらわれないスタイルから鳴らされるフレッシュなサウンドを煌びやかに鳴らす。
 

@honeyrevengeca australian shows are on sale now! See us on: APR 10 BRISBANE AT FORTITUDE MUSIC HALL APR 11 SYDNEY AT ENMORE THEATRE APR 12 MELBOURNE AT MARGARET COURT ARENA #bandperformance #poprock #banger #earworm #oliviarodrigo #australia #honeyrevenge ♬ Medicine – Honey Revenge


 

▶︎Luzer 「Sentirte Aquí」
ポップパンク・シーンの主要レーベルの一つであるHopeless Recordsが今年契約したバンドの中で最も衝撃的だったのが、メキシコを拠点に活動するバンド、Luzerだった。luzerは、「Afuera De Tu Casa」、「Me Caga Quererte」、「Te Wa Matar」などのポップパンク、ハイパーポップ、イージーコアを取り入れた楽曲で、2023年から2024年初頭にかけて急成長してきたバンド。フロント・ウーマンのFer ReséndizはTikTokerとして有名で、Instagramのフォロワーは10万人近い。この衝撃的な契約は彼女の人気によるものがほとんどであるが、バンドサウンドは本格的なポップパンク・サウンドだ。メキシコは2000年代後半のポップパンク/ハードコアの盛り上がりがアメリカから輸入されたものの、ほとんどが非英語で歌われていた為、あくまでその知名度はスペイン語圏に止まっていた。今回、同じくスペイン語で歌うLuzerが国際的なHopeless Recordsと契約したことにはさまざまな理由があるだろう。2025年の活躍に注目したい。
 

@luzerband comoveis #fyp #banda #poppunkmusic ♬ sonido original – luzer


 

▶︎Launcher No.8 「Mediocre」
大阪を拠点に活動しているポップパンク/イージーコア・バンド、Launcher No.8は、2024年、急激にブレイクを果たした国内アクトのひとつだ。彼/彼女たちの人気曲であり、2024年11月に公開された「Mediocre」のミュージックビデオは、ブレイクの理由を感じるのに必要なLauncher No.8の魅力がたっぷりと詰まっている。A Day To RememberChunk No! Captain Chunk!、さらにAbandoned By Bearsからmirabelle.といったポップパンク/ハードコア、イージーコアの様々なタイプのスタイルからヒントを得ながら、日本のバンドらしいトリッキーなアレンジでLauncher No.8のサウンドを確立。その最も特徴的な要素であるボーカリストRUKAの柔らかなクリーンパートとハードコアなシャウトのコントラストや愛らしさは、瞬く間にシーンに伝染し、川崎CLUB CITTA’で開催された「MIXED HELL」への出演などという形で結実した。これ以上、どれほどのブレイクが期待出来るのか、それはおそらくバンド自身も想像出来ないほど明るい未来が待ち受けているのではないだろうか。
 

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▶︎Teenage Joans 「1800-PAINLESS」
今やアメリカ、ヨーロッパを凌ぐ勢いで若い音楽シーンが成長しているオーストラリア。ポップパンク/ロックにおいても革新的なバンドが次々と登場する中で、Teenage Joansは2024年、Between You & Meと共にオーストラリアツアーを開催し、大成功を収めた。そんなダブルヘッドライナーツアーを前に発表されたコラボ・シングル「1800-PAINLESS」は、State Champsを彷彿とさせる広大なサウンドスケープの広がりと疾走感を兼ね備えたポップパンク・チューンで、まるで会話していくかのように軽妙に掛け合うボーカルがそれぞれの個性をしっかりと表現している。楽曲によってはインディロックに傾倒したり、そのスタイルは自由奔放。ジャンルに縛られない活動で、2025年も多くのアーティストとコラボし、その魅力を発揮してほしい。
 

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▶︎Smooth Brain 「First of the Year」
アメリカ北東部を拠点に活動するSmooth Brainは、2024年に2年振りのフルアルバムとなる『I Wonder What I’ve Missed』を発表。Smooth BrainはSpotifyの月間リスナーが2000人前後を推移するほどのバンドで、あくまでアメリカン・ローカルなバンドであるが、その魅力にすでに気づいているポップパンク・ファンは世界中にいることだろう。不完全でありながらも節々に溢れ出るパワフルなバイブスからは、2010年ごろのSave Your Breathなどを彷彿させてくれる。アメリカン・ローカルにはこういったバンドがたくさんおり、次のブレイク候補として控えている。
 

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▶︎Stoned Mary 「Wasted」
フロリダ州タンパで2020年に結成されたStoned Maryのラスト・シングル。残念ながら2025年1月で短い活動に終止符を打つことが決定し、ラストライブの開催が決定したばかり。これだけのポテンシャルを持つバンドが消えてしまうことは非常に残念であるが、コロナ禍での始動であったことや、常に飽和状態にあるアメリカン・ポップパンクの中でブレイクすることの難しさなどがあったのかもしれない。ソリッドなリフワークとタイトなドラミング、フロントマンとしての才能あふれるボーカリストTani Jadeのパワフルなパフォーマンスはミュージックビデオからも感じられるので、2024年に活躍したバンドとして記憶と記録に残しておきたいバンドの一つだ。
 

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▶︎senses 「every little thing」
カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とし、ボーカル/ギターMadison TaylorとドラマーNick Sampsonによるポップロック・デュオsensesは、先に紹介したLuzerとほぼ同時にHopeless Recordsとの契約が発表され、2024年話題となったエモ/ポップロック/パンク・ユニットの一つ。バンド形式でなく、ユニット形式のアーティストはすっかり珍しいものではなくなったが、本能的に口ずさんでしまうようなsensesのキャッチーなコーラス、バンドサウンドとユニットらしいトラックを巧みに融合させたシームレスさは現代的な感覚と言えるかもしれない。
 

@sensestheband SACRAMENTO! We are playing TONIGHT at @Goldfield Trading Post! Grab your 🎟️!! 🎥 @alex #sacramento #band #newmusic #singing #ontour #fy #livemusician #avrillavigne #ladygaga #pink #alt #pop #rock ♬ every little thing – senses


 

▶︎Stay Nameless 「Pieces」
インディアナ州サウスベンドの4人組、Stay Namelessは2022年にデビューしたばかりで、Spotifyの月間リスナーは5000人前後を推移し続けているニューカマーだ。モデルとして活躍するフロントウーマンBrianne Amirah Bardenの柔らかく、幼い歌声はStay Namelessの大きな特徴であり、時にタイトなポップパンク/ハードコアなエレメンツを見せながら展開する楽曲を柔和に仕立ててくれる。まだまだ本格的な人気に火がつくのは時間がかかるだろうが、その成長曲線は急激な右肩上がりを期待出来るだろう。
 

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▶︎Heather Sommer 「unravelled」
ニューヨークを拠点に活動するポップロック・シンガー、Heather Sommerは、幼少期からコーラスを学び、Paramore、The Fray、John Mayer、Avril Lavigne、そしてLizzy McGuireから強い影響を受けて育ったミュージシャンで、Heather Sommer名義で放たれる楽曲は厳密にポップパンクのカテゴリーからは外れるかもしれないが、核となっているソングライティングにはポップパンクの影響が力強く感じられる。「unravelled」はオルタナティヴラップ/ハイパーポップ/エモラップを下地としながら、緩やかにバンドサウンド (的なスタイル) とクロスオーバーしていく。また、Heather Sommerの書く傷つきやすい気持ちを綴った歌詞は、ミレニアル世代とZ世代の持つ、社会的な期待感、そして文化的境界線に挟まれた世代ならではの葛藤に注目し、その声を見つけ、自信をつけることに伴う試練と苦難に触れており、同世代から高い評価を受けている。多くのコラボレーションによってその才能は必ずグローバルに支持されるに違いない。
 

@heathersommer This is a song i wrote called ‘my mind makes me’ #originalmusic #newsong #popmusic #indiemusic #fyp #feels ♬ original sound – Heather Sommer


 

▶︎Taylor Acorn 「People Watching」
2024年6月にデビュー・アルバム『Survival In Motion』をリリースし、ポップロック・シーンのトップに躍り出たシンガーソングライターTaylor Acornは、Taylor SwistAvril Avigneといった歌姫たちに強烈な影響を受けており、10代、20代の女性の日常的な心情をアーティスティックに表現し、高い人気を誇る。ほとんどブレイク中といっていい人気を持つが、Magnolia ParkArrows in Action408といったポップパンクの新世代バンドらとのコラボにも積極的で、その人気はポップロックだけにとどまらず、エモ、ポップパンクでも本格化することは間違いないだろう。
 

@tayloracorn1 Got a few requests to do this one & it’s one of my OG faves 🥲🤘🏼 lmk what you think!! #saosin #emophase #emochallenge #itsnotaphase #fyp #foryou ♬ original sound – Taylor Acorn


 

▶︎Hey Violet 「Bittersweet」
約10年という活動に終止符を打つことを発表したポップロック・バンド、Hey Violetが、2024年の夏にリリースしたアルバム『AFTERTASTE』に続き、最後のシングルとしてHopeless Recordsから発表した「Bittersweet」は、儚いバンドの終わりのエンドロールに流れるバラードとして、これ以上ない輝きを放っている。Hey Violetは、次々と登場する女性ボーカル・ポップロックの中でも、特筆してグッドメロディを放つバンドとして世界にその存在を認められてきたし、それはYouTubeのチャンネル登録者数が50万人を超えていること、80万人を超えるSpotifyの月間リスナーが数字として示している。彼/彼女らの解散は非常に残念ではあるが、それぞれが新しい形で音楽活動を続けてくれることを期待したい。
 

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