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2021年にブレイクしたアメリカン・メロディックの新バンド 4選

2021.11.27

 

コロナ禍でもアクティヴに動き続けていた2021年のアメリカン・メロディック・シーン。その中でもハードコアシーンで一際存在感を見せてきたバンドの中から、2021年を象徴する4組をピックアップしてみました。The Offspringなどの大御所から、90年代に巻き起こったスケートパンク・ムーヴメントを彩ったバンドらの再結成、はたまたblink-182のTravis Barkerを筆頭に再ブレイク中のポップパンクと、周辺ジャンルも激しく盛り上がった2021年。彼らの存在もチェックしておく必要があるだろう。

 

ポップパンクバンドThe Story So Farのカリスマ・シンガーParker Cannonを中心とするメロディック・パンク/ハードコアバンド、No Pressure。2020年にデビューEP『No Pressure』を発表し、国内盤がICE GRILL$からリリースしたことですでにチェックしている方も多いだろう。初期The Story So Far、例えばデビューアルバム『Under Soil And Dirt』だと「Rally Cap」のような雰囲気の楽曲が中心で、Parkerがサイド・プロジェクトでこうしたサウンドをプレイしたことに古くからのファンは衝撃を受けたはず。ギター/ボーカルを担当するLight YearsのPat Kennedyの存在も大きく、ハードコア・ヴァイブス溢れる「So You Say」のような楽曲や、ライブではカバーもたくさんプレイしており、伸び伸びとした活動を展開中。
ロングアイランド出身のバンドで今チェックしておきたいメロディックはKOYOだ。Hangmanにも在籍するHarold Griffin、Soul Provider, TypecasteのJoey Chiaramonte、Rain Of SalvationのTJ RotolicoとMike Marazzo、元SeeYouSpaceCowboyのメンバーで、現在はRain Of SalvationやSoul Providerにも在籍するSal Argentoの5人編成で、シーンでの知名度は元々確かなものがあった。ハードコア・レーベルTriple B Recordsと契約してリリースされた『Drives Out East』は、ピュアなパッション溢れるメロディック・ハードコア・サウンドに仕上がっており、ハードコアシーンでも高く評価されている。ちなみにバンド名の「KOYO」は、日本語の「紅葉」からきているそうだ。
KOYOと共にロングアイランドのハードコア/メロディックシーンを盛り上げているのが、Stand Stillだ。今年6月にEP『A Practice in Patience』をDAZE / New Morality Zineからリリースし、地元を中心としたライブ活動を展開。ハードコア、ポップパンクを通過したメロディック・サウンドはフックの効いたバウンシーなリフであったり、HandgunsやGnarwolvesを彷彿とさせるエネルギッシュさを持ち合わせ、さらにStand Stillが魅力的なのはそれらを現代的にブレンドしているところだろう。メンバーのヴィジュアルも含めて面白いと思うバンドの一つで、注目しておきたい。
One Step Closerのメンバー擁するメロディック・パンク/オルタナティヴ・パンクバンド、Anxiousは先日Run For Cover Records/ICE GRILL$との契約をアナウンスし、来年1月22日にデビューアルバム『Little Green House』のリリースが決定している。ミュージックビデオ「In April」を観てもわかるように、まるでSTAND BY MEを観ているかのようなアメリカの青年たちが渋すぎるパンクロックをプレイしていて好感が持てます。Title FightやCitizenが出てきた時のような高揚感が最近アップされた彼らのフルセット・ライブビデオから観ても伝わってきますし、チェックしておくべきではないかと思います。
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