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【Scene Watch】新作リリース間近! 注目を集める女性パンクバンド4選

2021.07.19

正直言って、音楽シーンの中にも男女格差は存在する。パンクやメタルもそうだし、ロックやポップス、ラップだって同じだ。しかし近年そうした格差について声を挙げ、社会を変えていこうという風潮は強まっており流れは変わりつつある。とりわけ音楽シーンは、他のコミュニティよりも差別に対して敏感であり、パンクはそれを牽引する存在として力を持っている。

ここ数年、女性達によるバンドが数多く結成され、頭角を表し始めている。特にパンクなアティトゥートを持つアーティストが多く、インディロックやガレージ、アコースティックポップやハードコアといった様々なシーンで活躍し、ワールドワイドな注目を集めている。今回は、新作リリースを控えているアーティストを中心に、チェックしておきたい女性アーティスト達を4組ピックアップしてみた。その歌詞から、アートワークから、ビデオから、メッセージを受け取る事ができるはずだ。

 


 

 

Vialは、ミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動する4人組インディパンク/ロックバンド。2019年にシングル「Rough」でデビューすると、Brace Cove Recordsと契約しEP『Grow Up』を発表。ダイナミックに躍動するドラミングとギターリフ、そして穏やかなボーカルワークが、Vialの優しい世界観にマッチしている。7月14日には新曲「Something More」のミュージックビデオを公開。ニューアルバム『Loudmouth』は7月30日にGet Better Recordsから発売される予定だ。

 

https://vialband.bandcamp.com/
https://www.facebook.com/VIALband/

 


 

 

CHERYMは、ロンドン/デリーで活動するポップパンク・トリオで、2018年に3曲入りEP『MouthBreatherz』でデビューを飾ると、punknews.orgやAlternative Pressなどの特集記事でピックアップされ、世界的にその名が知れ渡った。メインストリームのポップ・ロックにも引けを取らない圧倒的なポップセンスが素晴らしい。9月には新作『Hey Tori』をAlcopop! Recordsからリリース予定。

 

https://www.facebook.com/cherymofficial/

 


 

 

Witch Feverは、イギリス/マンチェスターを拠点に活動するパンク/ガレージバンドで、2017年に活動を開始してから、飛ぶ鳥を落とす勢いで、その人気を拡大し続けている。腹に響く轟音の中にも女性らしいしなやかがあり、UKパンクの血を確かに感じる狂気的なボーカルも魅力的だ。この夏、Bob Vylanとのツアーが決定しており、彼女らの名前がパンクシーンに頻出するのも時間の問題だろう。

 

https://www.facebook.com/witchfever

 


 

 

Dream Nailsは、2015年にフェミニストとして活動していたメンバーらによって結成されたパンクバンド。社会における女性達のあらゆる困難に立ち向かい、ポリティカルなメッセージも持っており、多くの楽曲にそうした意味合いが込められている。彼女達の特徴はそうしたメッセージを、ポップなパンチューンに載せて皮肉のようにして歌う事だろう。カラフルなヴィジュアル、ビデオ・ディレクションには目を見張るものがある。現在は新たにノン・バイナリーの活動家であるLeah Kirbyがボーカリストとして加入している。

 

https://www.facebook.com/yourdreamnails/
https://dreamnails.bandcamp.com/album/dream-nails

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