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【Pop Punk in Color】 -次の世代に差別を持ち越さない為に活動を続けるAction/Adventure-

2021.06.09

 

Pure Noise Recordsと契約を発表し話題となったイリノイ州シカゴを拠点とするポップパンクバンド、Action/Adventure (アクション・アドベンチャー)

 

 

 

彼らはBIPOC*のメンバーのみで構成されており、「Pop Punk In Color」というフレーズを掲げ活動している。Warped Tourへの出演を始め、Four Year StrongやThe Story So Farをミックスさせたようなソリッドなヘヴィ・ポップパンクサウンドで注目を集めている。特に彼らがバンドのYouTubeチャンネルで公開したミニ・ドュメンタリー映像集「Pop Punk In Color」は、大きな反響を呼んだ。

 

 

*BIPOC : バイポック = 黒人、先住民、有色人種の総称で、Black, Indigenous, People of Colorの略。 アメリカの白人以外の人種を意味する言葉で、その人たちの多様な文化を無いものとせず、リスペクトするための言葉。(彼らが契約したPure Noise RecordsがAction/Adventureのバイオグラフィーの中で使用していた為、本記事でも使用)

 

このミニ・ドキュメンタリーでは、彼らがAction/Adventureで積み重ねてきた7年というキャリアの中で感じた人種間の問題、またそこからくる違和感について語っており、そうしたモヤモヤを次の世界へ持ち越さない為、「Pop Punk In Color」という合言葉を携えポップパンクシーンで実直な活動を続けていると語っている。今回は、彼らが実際にポップパンクシーンで感じた違和感について、ドキュメンタリーを元にまとめてみようと思う。

 

 

“you’re not black enough”

 

ポップパンクシーンがすべての人種にとって快適なものになっていく必要があると語るのは、ドラマーのAdrian Brown。自分たちのようなバンドが出現し注目を集められるようになれば、ポップパンクのステレオタイプがどんなものであるかという認識に変化が出てくるのではないかと話している。彼の表情からは怒りも感じるが、Action/Adventureというバンド活動を通じて、小さなコミュニティからでも自分たちで変えなければいけない事に対ししっかり向き合っているようにも見える。

 

 

“I’m surprised you guys were that good”

 

私はあなた達が良かったという事に対して驚いている」という意味のボードを持つのは、ギタリストのOren Trace。ある時ライブを終えると、何人かの観客が近づいてきて、こうした言葉をかけてくれることがあったという。Oren自身、それを褒め言葉として受け取ったが、なぜ彼らがそんなにも驚いたのか不思議に思う事も多かったようだ。「僕たちが無名のローカルバンドだったからというのももちろんあるが、おそらく僕たちがポップパンクをやるには珍しい人種だからではないだろうか」というセリフにハッとさせられる。

 

 

“you sound so white”

 

ギター/ボーカルのBrompton Jacksonは、実際にライブで終演後にかけられた言葉をボードに掲げる。Action/Adventureの見た目からして、白人が演奏するステレオタイプのポップパンクを演奏するようには見えないという意味になるが、Brompton自身この言葉が長年ポップパンクをプレイしてきて抱えている問題を象徴していると話す。「黒人はこんなものが好きだろう」、「こんな人間だ」と決めつけられてしまう事は、自分がポップパンクのステレオタイプに当てはまらず、適合していないと言われているようにBromptonは感じてしまうという。このシーンでどんな人種の人がプレイしていても、正当に評価され、誰でも参加できるシーンであって欲しい、次の世代の人たちが同じモヤモヤを抱かないようにする為に、みんなで話したり、アクションを起こしたいとまとめた。

 

 

“let me guess, rappers”

 

Action/Adventureの中でも最後に加入したベーシストのManny Avilaは、このバンドで一度だけツアーに出ているが、その時の体験を冗談のように話す。「機材を会場に搬入して、近くのレストランで食事を取ろうとしました。オーダーを取りに来たウェイトレスと軽く会話を交わし私達が今夜ライブを行うミュージシャンであることを伝えると、<ラッパー?、ヒップホップ?それともR&B?>と言われました」。何気ない会話かもしれないが、私たちの見た目から周りがどんなイメージを持つのかを改めて感じたという。

 

 

“you don’t look the way you sound”

 

ミニ・ドキュメンタリーの最後を締めたのは、ボーカリストのBlake Evaristo。「あなたはあなたのように見えない」という冷たい言葉に対し、Blakeは決して自分に意地悪をしようとして言ってきた言葉ではないと前置きをした上で、非常に違和感を感じたと話す。Action/Adventureがポップパンクをプレイする事で驚いている人たちに出会い、ポップパンクのステレオタイプを打ち破るのは難しいだろうが、Action/Adventureを続けていく事で影響が与えられるのではないか。Blakeは最後に「これまでポップパンクシーンで出会った多くの仲間達のように。僕たちは、次の世代の人達の為に何か違うものになれるはずだ」と強く訴えた。

 

 

先日PUNKLOIDでも紹介したMeet Me @ The Altar始めとするバンド達がポップパンクがシーンに新風をもたらしているのは事実だし、注目を集めているのは間違いない。家庭内暴力の生々しさを描いた「Muzzle」で話題となったHopeless RecordsのDestroy Boysや、アジア人差別/男女差別に力強く反抗するEpitaph Recordsの新星The Linda Lindasなど、社会生活の中に潜む見えにくい差別に対し声を上げるバンドが増えてきている。Action/Adventureがポップパンクシーンを変えていけるのかどうか、応援しながら注目したい。

 

 

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