2021.03.04
音楽メディアLoudwireの企画Gear FactorにNOFXのFat Mikeが登場。「NOFX’s Fat Mike Plays His Favorite Bass Riffs」と題されたこの動画では、Fat Mikeがベーシストとして影響を受けたベースリフやNOFXの楽曲制作を行う上で参考にしたアーティストやお気に入りのベースラインについて語っている。
この動画で一番注目すべきは落ち着いたMikeの雰囲気だ。彼のInstagramを見ると、昨年病院のベットから投稿している動画があったり、ヘルシーな生活をしているといった投稿も見かけた。コメントではそんな彼に驚いたファンも多く、ヘルシーなMikeもいいねと好評だ。
ベースの話に戻るが、Fat Mikeが「こういうベーシストになりたい」と思ったきっかけの人物はAdrescentsのSteve Sotoであると話している。NOFXのライブでもAdolescentsの水色のシャツを着ているのをよく見かけるし、強く影響を受けているのは間違いない。次いでベースの練習でよく弾いたと挙げたのが、Bad ReligionとThe Dickiesだ。
NOFXのベーシストとして影響を受けたのは、Rich Kids on LSD (通称RKL) であるという。Rich Kids on LSDは今でこそマニアックな存在かもしれないが、あの強烈なベースサウンドは90年代初頭に盛り上がりをみせたメロディックパンクシーンにおいては強い影響力があったように思う。Mikeはその中でも「Blocked Out」と「Hangover」を2曲をピックアップし実演。「Hangover」のベースフレーズは今でも難解で奇妙だが最高だと話している。また、意外でもないかもしれないが、ここでIron Maidenの名前も同時に挙げられた。
NOFXの最新作『Single Album』で最も気に入っているベースラインについては「Doors and Fours」という収録曲を挙げた。ゆったりとしたオールドスクールなパンクが好きだという。過去の作品については『The Decline』をピックアップした。
また、Mikeはパンクバンドのベーシストにおいて重要なのは薄いピックを使う事だと話す。ハードにピッキングせず、ソフトにライトにピッキングする事を自身も心がけており、それはファストな楽曲においても一緒なのだとか。 「Kids Of The K-Hole」という楽曲はその効果が一番わかりやすく出ていると話す。Mike自身はJim Dunlopの60ポイントのピックを使用。
BACK TO LIST